リズネとジュベルックの違いは?併用することで得られる効果
過去の記事で、「リズネ」と「ボライト」の違いについて解説しました。
今回は「リズネ」と「ジュベルック」の違いについて解説します。
また、リズネとジュベルックは両者を使用することで相乗効果も得られるので、その点についても本記事を参考にしてください。
リズネとは?
リズネは、サケ由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とし、肌の内側から若返りを実現する肌再生治療です。
従来のリジュラン注射を改良し、薬剤の粘度低下と高純度精製技術により痛みを軽減し、目周りなどのデリケートな部分にも施術が可能になりました。
額のシワ、目周りのクマやたるみ、頬の毛穴、ほうれい線、首のシワ、手の甲など、幅広い部位に対応可能です。
ヒアルロン酸注入とは異なり、線維芽細胞に直接働きかけることで肌本来の再生力を高め、自然なハリとツヤを引き出す治療法です。
リズネの特長については、以下の記事も参考にしてください。
小じわ・ハリ・目の周りにおすすめのリズネ(LIZNE)の特徴
ジュベルックとは?
ジュベルックは、ヒアルロン酸とポリ乳酸(PDLLA)を組み合わせた注入製剤で、様々な肌の悩みに効果的にアプローチできる治療法です。
主成分のポリ乳酸は、ジャガイモやトウモロコシ、さとうきびなどのでんぷんから抽出したエキスで生成される成分で、高い生体適合性を持っています。
これらの天然由来成分の組み合わせにより、安全性が高く、自然な仕上がりが期待できます。
肌にやさしい成分で構成されているため、持続的な肌の改善効果が得られる注入治療です。
ジュベルックの特長については、以下の記事も参考にしてください。
リズネとジュベルックの違い
リズネとジュベルックの主な違いについて見ていきましょう。
効果やダウンタイムの違いを解説し、それぞれの製剤が適しているケースについてもお伝えします。
いずれかの製剤で悩まれている方は、以下を参考にしてください。
効果の違い
リズネとジュベルック、それぞれの効果は以下のとおりです。
リズネ | ジュベルック | |
---|---|---|
期待できる効果 | ・小じわ ・ハリ ・毛穴改善 ・炎症抑制 |
・ニキビ跡の凹凸 ・目の下の小ジワ ・眉間やおでこのシワ ・首のシワ ・肌のハリ ・毛穴の開き肌質改善 |
どちらも肌の若返りを目的とした治療ですが、リズネは肌本来の再生力を高めることで長期的な改善を、ジュベルックは即効性のある保湿と持続的な肌質改善を実現します。
ダウンタイムの違い
両治療とも施術後の回復が早く、日常生活への影響が少ないのが特徴です。
リズネの場合、施術直後から軽度の赤みや腫れが見られることがありますが、通常2日程度で自然に改善します。
一方、ジュベルックも同様に数日間の赤みや腫れが生じる可能性がありますが、より早期に回復し翌日はほとんど跡が残らないことが多いです。
どちらの治療も、当日からメイクは可能ですが、肌への負担を考慮して12時間程度は控えることが推奨されます。
リズネが適しているケース
リズネは、特に敏感肌やアトピー、肌荒れ、ニキビがある方、また顔の皮膚が乾燥傾向の方に適した治療法です。
リズネに含まれる成分が抗炎症作用を持ち、肌を穏やかに改善する特性があるためです。
また、小じわや肌のキメの改善を求める方にも効果的で、肌の質感や滑らかさを自然に向上させることができます。
さらに、他の治療法との併用も可能なため、乾燥やキメの乱れなど、複数の肌の悩みを抱える方にも最適です。
ジュベルックが適しているケース
ジュベルックは、皮膚が薄い方や、キメやハリの不足に悩む方に特に効果的な治療法です。
ヒアルロン酸とポリ乳酸の相乗効果により、即効的な保湿効果と長期的な肌質改善が期待できます。
特に、刻まれてきたシワには、注入時の層を工夫することにより目立ちにくくなり、同時に肌の再生力も高めることで、滑らかで健康的な肌質を取り戻すことができます。
キメやハリが不足している方の肌も、弾力を取り戻し、若々しい印象に改善できます。
リズネとジュベルックの相乗効果
リズネとジュベルックは、併用してお使いいただくことも効果的です。
それぞれの特長が異なるため、お互いに弱点をカバーしながら肌質を改善します。
従来の治療単体で悩みが改善されない場合は、ぜひ併用をご検討ください。
以下で、具体的な相乗効果について解説します。
表皮から真皮までにアプローチ
リズネとジュベルックを組み合わせることで、表皮から真皮の深層まで多角的にアプローチできます。
リズネは主に表皮から真皮の浅い層に作用し、炎症を抑制しながら肌表面の滑らかさを短期間で改善します。
一方、ジュベルックは真皮の深層に浸透してコラーゲン生成を促進し、長期的な肌の凹凸改善をもたらします。
異なる層とメカニズムで作用する両治療を併用することで、より効果的な肌質改善が期待できます。
即効性と持続性を実現
両治療を組み合わせることで、短期的な肌改善と長期的な肌質向上を同時に実現できます。
リズネは施術後比較的早期から効果が現れ、特にニキビの赤みや色素沈着の改善に効果的です。
一方、ジュベルックは数ヶ月かけて徐々に効果を発揮し、持続的な肌質の改善をもたらします。
この相乗効果により、ニキビやニキビ跡の改善を包括的にサポートし、即効性と持続性を兼ね備えた理想的な肌質改善を実現できます。
コラーゲン生成の強化
リズネとジュベルックを併用することで、肌の異なる層でコラーゲン生成を促進し、より効果的な肌の若返りが期待できます。
リズネは表皮から真皮の浅い層でコラーゲン生成を促進し、ジュベルックは真皮の深い層で長期的にコラーゲンを増やします。
この二重のアプローチにより、肌全体にふっくらとしたハリと弾力が生まれ、ニキビ跡や凹凸が改善され、より滑らかで健康的な肌質を実現できます。
まとめ
「リズネ」と「ジュベルック」のそれぞれの特徴についてまとめました。
それぞれは異なる効果をもつため、ご自身の肌のお悩みに合った治療をご検討ください。
ただ、記事でも紹介したように、併用することで得られる効果もあります。
当院では、カウンセリングを通じて患者様のお悩みに合った提案をいたしますので、ぜひ肌のお悩みがあれば一度お気軽にご相談にお越しください。