レーザーでシミ消しに失敗する・肝斑に効くレーザー治療はある?とお悩みの方へニードルRFがおすすめ
レーザー治療でシミや肝斑を整えていくと、「反応はするのに色が残る」「一度薄くなってもまた戻ってしまう」といった壁にぶつかることがあります。
こうしたケースの背景には、皮膚の構造的な問題が存在することが多く、レーザーだけでは改善しきれない要素が潜んでいる可能性があります。
そこでおすすめなのが、皮膚の深さを選んで治療できるニードルRFです。
肝斑やシミが治りにくい原因
肝斑やシミは、レーザーだけで治りにくい、または失敗してしまう可能性があります。
以下に、その理由として3つを解説します。
メラノサイトが過敏
肝斑が戻りやすい方の多くは、表皮の最も下にある基底層でメラノサイトが必要以上にメラニンを作り続けているからです。
そのため、レーザーで一時的にメラニンを減らしても、細時間が経つと再び色が現れます。
このケースでは、レーザーでは落ち着かせることが難しいです。
基底膜の弱り
基底膜が弱ると、メラノサイトが落ち着かなくなります。
基底膜とは表皮と真皮の境目にある薄い膜で、皮膚の安定性を保つ役割があります。
弱ってしまうと、メラノサイトが刺激を受けやすくなり、肝斑が繰り返し起こってしまうのです。
このとき、レーザーで治療をしようとしても、レーザーは色に反応する治療のため、膜の修復にはアプローチできません。
異常血管
真皮浅層では、肝斑に関わる異常血管が増えていることがあります。
血流が多すぎると炎症が起こりやすく、メラノサイトを刺激し続けるため、肝斑が治りにくいのです。
こうした血管の問題は、レーザーでは十分な治療が難しいです。
ニードルRFが肝斑・シミに効果を発揮する理由
ニードルRFは「どの深さに熱を届けるか」を選べます。
レーザーが色に左右されるのに対し、ニードルRFは針の長さで深さを決め、目的の層にまっすぐエネルギーを届けられるのです。
下記の図を参考に、針の深さと効果について解説します。
- 基底層よりやや下の0.2〜0.3mmに熱を与えると、弱っていた基底膜の修復が促されます。
- 0.5〜0.75mm付近では、乳頭層の異常血管にアプローチできます。
- 1.0〜1.5mmの深さでは、深い真皮の光老化にも対応できる
深さと出力は毎回変える
ニードルRFは「打てばよい」という単純な治療ではありません。
どの層に問題があるかは人によって異なり、同じ人でも治療が進むごとに皮膚の状態は変化します。
そのため、毎回の状態を見て深さと強さを調整する必要があります。
肌状態に応じてターゲットを変える
浅い層から改善していくこともありますが、診察を通して「この方は深い層の血管に原因がありそうだ」と判断すれば、最初から深い層を狙うこともあります。
一方で、基底層の不安定さが強い方は浅い層を重点的に整える必要があります。
治療の順序には絶対的な正解はないため、その都度、状態を確認します。
肌診断機で毎回確認しながら治療を組み立てる
当院では治療ごとに肌診断機を撮影し、色味・血管・構造の変化を客観的に記録しています。
以前は写真だけで判断していましたが、光の入り方で印象が変わるため微妙な変化を見逃す可能性がありました。
肌診断機を用いることで、基底膜周囲の炎症が落ち着いたのか、真皮浅層の血管量がどの程度変わったのかなど、次の照射の深度を判断しやすくなりました。
レーザーだけでは改善しなかった方へ
レーザー治療を続けても色味が残ってしまう場合、原因がより深い層にある可能性があります。
ニードルRFは、レーザーでは届かない層にアプローチできるため、治りにくい肝斑や繰り返すシミに対して大きな効果を発揮します。
当院ではレーザーとニードルRFなどを組み合わせたオーダーメイド治療を行い、毎回の肌の状態に合わせて深度とエネルギーを調整しています。
ぜひ肝斑・シミに悩まれている方は、オーダーメイドコースをご検討ください。
