完全母乳にこだわらなくても赤ちゃんは育ちます
母乳にこだわり続けて完全母乳を目指して頑張っている方がいます。
それでうまく育つ子ももちろんいます。
でも体重の増えが悪い、母乳をあげたばかりなのにすぐにまた欲しがる、夜間に何度もおきてほしがるなどの症状がある場合は、母乳不足または母乳の栄養不足の可能性があります。
こんな場合は粉ミルクを足すという選択をすることも必要かもしれません。
母乳に含まれる栄養は赤ちゃんが成長するにつれて徐々に少なくなっていき、その逆に赤ちゃんの成長に必要な栄養は増えていくのです。
特に出産のときにお母さんからもらった貯蔵鉄は生後半年には使い切ってしまい、多くの赤ちゃんは鉄不足になります。
そんなときにもともと鉄不足があるお母さんからもらう母乳だけでは足りなくなってきます。
消化能力が高く、離乳食を進めることができる赤ちゃんの場合は離乳食をどんどんあげれば良いです。
しかし、消化能力が低い赤ちゃんにはやはり粉ミルクが必要になってきます。
赤ちゃんを育てている方は参考にしていただければ幸いです。
院内セミナー「子どもを元気に育てるための栄養アプローチ」の中では粉ミルクの選び方のポイントについてもお話しする予定です。
ご興味ある方はぜひ参加をお待ちしております。