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ニキビに効果のあるピルの種類|ピルでニキビ改善が期待できる仕組み

[2022.09.07]

ニキビは、ピルによって改善される可能性があります。

しかし、どのようなピルでもニキビ改善につながるわけではありません。

そこで今回は、ピルの種類や効果について解説します。

ニキビ肌で悩んでいる人は、ぜひ皮膚科でピルの服用を相談してみてください。

 

ピルでニキビを改善できる理由

ピルがニキビに効果をもたらすのは、ピルに配合されているエストロゲン(女性ホルモン)がアンドロゲン(男性掘ホルモン)を抑えるからです。

ただし、すべてのピルがアンドロゲンの活性を抑えるわけではありません。

ピルの中身は卵胞ホルモン+黄体ホルモンとなっており、黄体ホルモンの種類は第一世代から第四世代に分類されます。

  黄体ホルモンの種類 薬剤名
第一世代 ノルエチステロン
ノルエチドロン
ルナベル
フリウェル
オーソM
シンフェーズ
第二世代 レボノルゲストレル ラベルフィーユ
トリキュラー
アンジュ
ジェミーナ
第三世代 デソゲストレル マーベロン
マーシロン
ファボワール
第四世代 ドロスピレノン ヤスミン
ヤーズ
未分類 シプロテロン ダイアン
スーシー

上記のなかで、アンドロゲンの活性を抑える作用があるのは、第三世代と第四世代です。

基本的には、アンドロゲンの活性を抑える黄体ホルモンでなければ、ニキビが悪化する可能性もあります。

 

ニキビに効果のある主なピルの種類

ニキビに効果のあるピルの種類は限られます。

どのようなピルでも、ニキビに効果があるわけではありません。

以下では、ニキビ改善として主に使用されるピルを紹介します。

基本的には医師が症状に合わせて処方してくれますが、ご自身でもある程度の知識を理解しておきましょう。

 

マーベロン

ニキビ改善のピルのなかでも、とくに効果が期待できるピルです。

黄体ホルモンの乱れや、男性ホルモンを抑えてくれる効果があります。

マーベロンを2~3シート飲み続ければ、ホルモンバランスが緩やかになるケースが多いです。

また、ニキビ改善ピルのなかでも副作用を起こしにくい特徴があります。

 

フォボワール

フォボワールは、マーベロンのジェネリック医薬品です。

そのため、有効成分の種類や量はまったく同じになります。

唯一の違いは、価格です。

ピルによるニキビ治療は保険が適用されないので、少しでも費用を抑えるなら、ジェネリックのフォボワールがあるか聞いてみましょう。

 

ヤーズフレックス

ヤーズフレックスは、超低用量ピルと呼ばれている、ホルモンの量を抑えたピルです。

本来は、子宮内膜症や月経困難症の治療に使われますが、ニキビ治療にも効果があります。

含まれているホルモン量が少ないため、効果には個人差がありますが、副作用の可能性も低いです。

ニキビ改善はもちろんですが、生理痛がひどい人にもおすすめ。

また、「抗ミネラルコルチコイド作用」で利尿作用もあるため、むくみにも効果があります。

 

ピルによってニキビが悪化する可能性もある

基本的にはピルでニキビの改善は可能ですが、ピルによってニキビが悪化する可能性があります。

ただし、ピルの副作用というよりは、ピルが合っていないだけのケースが多いです。

どのような場合にニキビが悪化してしまうのか、以下で解説します。

 

ホルモンバランスが原因でないニキビには効果がない

ピルは、ホルモンバランスが原因のニキビに効果を発揮します。

そのため、ホルモンバランスが原因ではないニキビには、大きな効果は期待できません。

生活スタイルが原因となっているニキビは、生活を見直す必要があります。

ピルを飲んでもニキビが改善しなかったり悪化したりする場合には、他の原因がないか考えてみてください。

 

飲み始めはニキビが悪化しやすい

ピルの飲み始めについては、ニキビが悪化するケースがあります。

多くの場合、一時的なホルモンバランスの乱れが原因です。

ただし、一時的な物であるため、継続して飲み続けて問題ありません。

もしも継続的に飲んでも改善されない場合は、ピルが合っていない可能性があるので、一度医師に相談してください。

 

ピルでニキビ改善するには

ピルによってニキビの改善効果は期待できますが、ピルだけで完全にニキビをなくすことは難しいです。

一時的にニキビができにくくなる可能性はありますが、再度ニキビができてしまう場合もあります。

以下で、ピルでニキビ改善をする際の注意点について解説するので、参考にしながらピルを服用してください。

 

少なくとも2~3ヵ月の期間続ける

ピルの服用は、少なくとも2~3ヵ月は続けてください。

毎日きちんと服用を続けることで、ホルモンバランスが整います。

服用を途中でやめてしまうと改善されない可能性があるので、必ず継続して服用しましょう。

ただし、服用途中であまりにもニキビが悪化する場合は、一度医師に報告・相談してみてください。

 

普段のスキンケアを怠らない

ピルの服用は、ニキビ肌改善のための、あくまで一つの方法と考えてください。

ニキビの原因は、ホルモンバランスだけではありません。

紫外線などの外的ストレスや精神的ストレスもニキビの原因になります。

そのため、普段のスキンケアも怠らないようにしましょう。

ニキビ改善のためのさまざまな方法はありますが、やはり日々のスキンケアの積み重ねが重要です。

 

ピル服用前に婦人科の診察を受ける

ピルを飲む前には、必ず婦人科の診察を受けてください。

婦人科疾患のある方がピルを飲む場合には注意が必要です。

また、ピルのニキビに対する有効率は60-70%程度ですので、イソトレチノインの方が有効率は高いのですが、生理不順や生理が重たい方にはピルは良い選択肢となります。

ホルモンとニキビの関係性について解説しています↓↓

まとめ

ピルの服用でニキビを改善したい人は、自身に合うピルを選ぶためにも、処方されるピルの種類を知っておきましょう。

基本的には医師の処方に従うのが好ましいですが、クリニックによってはピルの取り扱いが少ない場合があります。

ほとんどの場合では、クリニックの公式サイトに取り扱い種類が記載されているので、事前に確認しておくと良いでしょう。

 

名古屋市昭和区のニキビ治療なら当院で

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

 

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