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アトピー性皮膚炎とは?原因や主な症状・治療法の紹介

[2024.09.11]

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、不定期にかゆみが出てくる慢性的な病気です。

症状が落ち着いていても生活習慣や環境の変化で再発する可能性があるため、完治したと言いにくいのが特徴です。

アトピー性皮膚炎を発症すると、皮膚のバリア機能が低下したり慢性的に炎症を起こしたりします。

バリア機能が低下することで刺激に弱くなりかゆみを感じやすくなり、掻くことでさらにバリア機能が低下してしまいます。

また、バリア機能の低下によって肌の水分低下し、乾燥肌になりやすい点も特徴です。

 

アトピー性皮膚炎になりやすい人

 

アレルギーを起こしやすい人

肌が弱い人

肌が弱い人

 

アトピー性皮膚炎が悪化する原因

アトピー性皮膚炎が発生する原因は、明確に判明していません。

ただ、以下のような理由で症状が悪化しやすくなります。

 

  • ダニ
  • ハウスダスト
  • アレルギーを持つ食品

 

また、バリア機能が低下した皮膚は汗やストレスによっても刺激を受けて、症状が悪化します。

 

アトピー性皮膚炎の主な症状

アトピー性皮膚炎には、以下のような症状があります。

  • 強いかゆみを感じる
  • 皮膚に赤みが出る
  • 皮膚がブツブツしている
  • 乾燥して皮膚がむける
  • かさぶたができる
  • ジグジグして液が出てくる
  • 慢性化すると皮膚が硬くゴワゴワする

上記のような症状が続いている場合、早期の受診をおすすめします。

 

アトピー性皮膚炎と同時に発症しやすい病気

アトピー性皮膚炎がある人は、以下のような病気も発症しやすいといわれています。

アレルギー疾患 喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎
眼疾患 白内障、網膜剥離など
皮膚感染症 伝染性膿痂疹(とびひ)、伝染性軟属腫(みずいぼ)、カポジ水痘様発疹症など

 

アトピー性皮膚炎の症状が出やすい部位

アトピー性皮膚炎は、以下の年齢で症状が出やすい部位が異なります。

  • 2歳未満
  • 2歳~12歳
  • 13歳以上

それぞれの年齢別で症状が出やすい部位をまとめました。

年齢 主な部位 特徴
2歳未満 頭皮、耳、頬、口の周囲 顔から上に症状が出やすく、症状が悪化すると首回り、背中、胸にも症状が出てきます。
2歳~12歳 首回り、脇の下、肘の内側、膝の裏側 汗をかきやすい場所に発症しやすい。繰り返しかいてしまうことで皮膚が硬くなってしまう。
13歳以上 頭、顔、首、胸、背中、肘の内側 症状の出やすい部位が広範囲になり、よりかゆみを感じやすい。

 

アトピー性皮膚炎の外用薬・内服薬

アトピー性皮膚炎は、薬を用いた治療を行います。

 

外用薬

外用薬としては、ステロイド剤、非ステロイド外用薬、免疫抑制剤があります。

ステロイド剤 非ステロイド外用薬 免疫抑制剤

  • 抗炎症作用があり、皮膚の炎症を抑える
  • 使いすぎには注意

  • 抗炎症作用が弱い
  • 症状に合わせて処方

  • ステロイド剤と並んでアトピー性皮膚炎の治療に用いられる
  • 皮膚の菲薄化が起きない

 

内服薬

内服薬は体の内側から炎症を抑えるために用いられ、アトピー性皮膚炎の治療には、抗ヒスタミン薬が有効です。

以前は眠気の出る抗ヒスタミン薬が多くありましたが、現在は眠気を感じにくい抗ヒスタミン薬が主になっています。

 

アトピー性皮膚炎の対策

アトピー性皮膚炎は、日々の生活も大切です。

症状がひどい場合や病院に行く時間がとれない場合は、ご自身の生活を見直してみてください。

 

スキンケア

日々のスキンケアは、肌のバリア機能を向上させてかゆみを感じにくい皮膚を作るために大切です。

毎日の入浴やシャワーで汗などを落とし、すぐに保湿剤で肌の水分蒸発を防いでください。

乾燥が強い場合は軟膏タイプの保湿剤、それ以外はローションやクリームタイプの保湿剤を使いましょう。

 

生活の見直し

アトピー性皮膚炎の治療には、生活の見直しも必要です。

寝具類はこまめに交換し、皮膚にとって清潔な環境を維持しましょう。

汗はこまめに拭き取るようにし、皮膚への刺激を与えないよう注意してください。

また、食品のアレルギーがある場合は対象物を口に入れないように成分表示を確認しましょう。

 

 

 

【アトピー性皮膚炎については、以下の記事も参考にしてください。】

アトピー肌でも脱毛施術は受けられる?施術時の注意点

汗でアトピーが悪化する理由

大人になってからアトピーと診断された方へ

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