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ニキビ跡治療における当院のサブシジョンの施術と考え方

[2026.02.18]

サブシジョンは、クレーター型(ローリング型)のニキビ跡の改善効果に期待できる施術です。

しかしサブシジョンの使用方法や考え方はクリニックによって異なります。

今回の記事では、当院のサブシジョンに対する考え方や、実際に使用してみて気づいたポイントについてお伝えしていきます。

 

サブシジョン治療の考え方

サブシジョンは、ニキビ跡のへこみを作っている「引っかかり」を取り除く治療です。

ニキビ跡は表面だけの問題ではなく、皮膚の深いところで固くなった瘢痕(はんこん)組織が皮膚を下に引っ張っていることで目立ちます。

サブシジョンの一番の目的は、この皮下の瘢痕組織を切り離し、皮膚が自然に持ち上がりやすい状態を作ることです。

レーザーやダーマペンのように表面を整える治療とは役割が異なり、深い原因に直接アプローチする治療といえます。

ただし、サブシジョンはやり方によって結果に差が出やすい治療です。

どの深さを狙うのか、どこまで剥がすのかといった治療設計が、その後の見た目の改善に大きく影響します。

※瘢痕組織とは…
体が修復しようとする過程で新しく作られる線維性の組織

当院のサブシジョンの施術方法と見解

サブシジョンの施術方法や考え方はクリニックによって異なります。

以下は、実際に使用して得られた見解についてお伝えします。

カニューレ(鈍針)を使った皮下の剥離

当院のサブシジョンでは、カニューレと呼ばれる針を使用します。

カニューレとは、先が尖っていない鈍針のことで、皮膚の下を安全に動かしながら剥離できる特徴があります。

施術では、まず鋭針で皮膚に小さな穴を1か所開け、その部分を刺入部としてカニューレを挿入します。

そこから皮膚の下をさまざまな方向に動かし、ニキビ跡の原因となっている固い瘢痕組織を剥がしていきます。

実際に使用して感じたカニューレの太さへの見解

サブシジョンを始めた当初は、薬剤注入にも使われる細いカニューレを使用していました。

細い針は狭いスペースを通りやすい一方で、瘢痕組織が強い部分では負けてしまい、折れてしまうことがありました。

そこで現在は、より太さのあるカニューレを使用しています。

太いカニューレは固くなった瘢痕組織を切りやすく、折れにくいため、しっかりと剥離を行うことができます。

癒着はしつこく1回で剥離する意識でおこなう

皮下の瘢痕が非常に固い場合、カニューレを強く押し当てても簡単には剥がれないことがあります。

それでも当院では、なるべく1回の施術で多くの癒着を剥離するいう意識で治療を行います。

何度も少しずつ触るよりも、1回の施術でしっかりと変化を出すほうが、結果として改善につながりやすいと考えているからです。

軽く触るだけでは変化が出にくいため、必要なところにはしっかりとアプローチします。

多方向から剥離する

瘢痕組織は一方向だけで簡単に剥がれるとは限りません。

そのため、当院では角度を変えながら、多方向から丁寧に剥離を行います。

1方向で難しい場合には、鋭針を使って一部を剥離することもあります。

一方向だけの操作では取り切れない引っかかりも、向きを変えてアプローチすることで改善しやすいケースがあるのです。

当院では皮下だけでなく皮内(真皮)にもアプローチ

当院のポイントの一つは、サブシジョンで皮内にもアプローチする点にあると考えます。

では、なぜ当院では皮内にもアプローチするのか?その理由についてお伝えします。

皮内にアプローチすることで期待できる効果

ニキビ跡の治療では、皮膚の深い部分にある瘢痕を剥離します。

ただし、皮内の瘢痕が強い方の場合、皮下の瘢痕を剥離するだけでは、見た目の改善が十分に感じられないことがあるのです。

これは多くの治療が、皮膚の深い部分である皮下までのアプローチで終わってしまうためです。

しかし、ニキビ跡の凹凸は皮下だけでなく、皮膚の表面に近い層である皮内にも原因が残っていることがあります。

皮内は皮下よりも手前に位置しており、見た目の印象に影響しやすい部分です。

そのため当院では、皮下のサブシジョンに加えて、皮内にもマイクロサブシジョンを行い、表面に近い凹凸まで含めて調整することでより見た目の改善を目指します。

皮内はレーザーでも改善できるが時間がかかる

皮内の瘢痕の改善はレーザーが得意ではありますが、皮内のサブシジョンを追加することで相乗効果を狙います。

皮内の瘢痕に対しては、レーザー治療が有効です。

むしろ表面に近い層の硬さを少しずつ改善していく点では、レーザーは得意な治療です。

ただし、効果を実感できるまでには回数と時間が必要です。

皮内のサブシジョンを組み合わせることで、レーザーの効果を引き出しやすくなります。

硬くなっている部分をサブシジョンで少しだけ調整しておくことで、表面の変化が早く現れやすくなり、見た目の改善を実感しやすくなります。

当院のサブシジョン治療に対する考え方

サブシジョンは、理想を言えば1回の施術で完結できることが望ましい治療です。

ただ実際には、皮膚の下にある癒着は目に見えるものではなく、1回ですべてを完全に剥離することは簡単ではありません。

できる限り多くの癒着を剥離することを目標にしますが、再癒着が起こるケースも一定数あります。

そのため、サブシジョンを1回で完全に終えることは難しいのが現実です。

それでも、できるだけ良い結果につなげるために、施術のやり方や使用する道具を工夫し、瘢痕をより早く、効率的に改善できるよう努めています。

治療を重ねる前提であっても、1回1回の質を高めることが重要だと考えています。

また、サブシジョンは万能な治療ではありません。

役割を正しく理解したうえで選択し、必要に応じて他の治療と組み合わせていくことが、ニキビ跡改善への近道になると考えています。

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