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レチノイド内服薬服用中・服用後のレーザー治療は本当にできない?

[2023.05.26]

レチノイド内服薬は、ニキビに効果のある内服薬です。

日本では未承認の薬ですが、昨今ではニキビ治療の一つとして知られてきました。

ただ、レチノイド内服薬が知られてきた一方で「レチノイド内服薬を服用しているとレーザー治療を受けられない」という噂も広がっています。

実際にレチノイド内服薬を服用した場合、脱毛レーザーやその他レーザー治療ができないのか、解説します。

 

レチノイド内服薬とは?

レチノイド内服薬は、ニキビ改善効果に期待できる、ビタミンA誘導体の内服薬です。

毛穴を詰まりにくくしたり皮脂の分泌を抑制したり、ニキビをできにくくする効果もあります。

ニキビ治療としての有効性は、なんと90%以上。

レチノイド内服薬の詳しい情報については、以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。

ニキビの内服薬、レチノイド内服薬について

レチノイド内服薬の代表的な副作用から服用時の注意点について

 

レチノイド内服薬とレーザー治療は同時に行えない?

レチノイド内服薬を服用していると、レーザー治療を行えないという噂があります。

しかし、レチノイド内服薬でニキビを治療したい人の多くは、同時にニキビ跡をレーザーで治療したい人も多いです。

レチノイド内服薬とレーザー治療を同時に行えないとなると、どちらか一方を諦めなければならないと考えてしまうでしょう。

そこで、実際にレチノイド内服薬を服用した際のレーザー治療に問題があるのかどうか、以下で解説します。

 

レチノイド内服薬とレーザー脱毛のよくある誤解

クリニックによっては、レチノイド内服薬の内服歴がある人や、服用中の人はレーザー脱毛をお断りしている場合があります。

そのため、レチノイド内服薬とレーザー脱毛の組み合わせが危険だと感じている人もいるかもしれません。

しかし、実際に何かしらの有害事象が起きるというエビデンスはありません。

 

レチノイド内服薬内服中にレーザー治療を行っても問題はないと言える

ニキビ跡、たるみなどの治療でフラクショナルレーザーを行うケースもありますが、レチノイド内服薬との組み合わせで有害事象が起きたケースはありません。

また、レチノイド内服薬治療中に美白のレーザーを打つ方もいらっしゃいますが、当院では有害事象を経験していません。

脱毛レーザーについてはレチノイド内服薬内服中には行わないクリニックも多いですが、肌の極端な乾燥症状が出ていない方に対しては、当院では治療を行っています。

これまでの経験上で、有害事象は確認されていません。

 

レチノイド内服薬とレーザー治療の作用について

レチノイド内服薬とレーザー治療の組み合わせで起きる作用について解説していきます。

以下で、美肌治療に用いられる治療とレチノイド内服薬との組み合わせについて見ていきましょう。

 

ノンアブレーティブレーザー

ノンアブレーティブレーザーはフラクショナルレーザーの一種で、アブレーティブレーザーと比べて、ダウンタイムや術後の痛みが少ないのが特徴です。

レチノイド内服薬治療終了後1カ月以内の患者を対象にノンアブレーティブレーザーを治療した試験では、特にトラブルはなく、ニキビ跡の改善が認められました。

また、低用量のレチノイド内服薬服用中にノンアブレーティブレーザーを照射した試験においても、安全性に問題はなかったとされています。

 

アブレーティブレーザー

アブレーティブレーザーはフラクショナルレーザーの一種で、ノンアブレーティブレーザーと比べて表皮から真皮までしっかり傷をつけて、創傷治癒で皮膚を綺麗にします。

レチノイド内服薬治療中~終了後3カ月以内に、アブレーティブレーザーを受けた患者を研究した結果では、有害事象は軽微とされています。

ケロイドなどの重傷なトラブルは確認されていません。

 

脱毛レーザー

脱毛レーザーと一重に言ってもさまざまですが、今回はダイオードレーザーの事例を紹介します。

レチノイド内服薬治療中の患者にダイオードレーザーで脱毛を行った研究では、大きな有害事象はなかったとされています。

ケロイドや創傷治癒の遅延も確認されていません。

 

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみの改善効果に期待できる治療です。

レチノイド内服薬治療後1~3ヵ月以内に35%TCAピーリングとサンドペーパーによる治療を受けた患者の研究結果では、正常な創傷治癒を示し、重症のトラブルは確認されていません。

 

レチノイド内服薬治療中にレーザーが受けられないケース

レチノイド内服薬治療中でも、基本的にレーザー治療は問題ないと言えます。

しかし、レチノイド内服薬の副作用である肌の乾燥が強く荒れている場合は、当院ではお断りをしています。

その他のケースでは、基本的に通常通り施術ができると考えて良いでしょう。

 

まとめ

レチノイド内服薬治療中やレチノイド内服薬服用後に、レーザー治療を行えないというクリニックもありますが、基本的に大きなトラブルはないと考えて良いです。

当院では、レチノイド内服薬とレーザー治療を組み合わせて行う場合もありますが、先述したように有害事象は起きていません。

また、「組み合わせてはいけない」と定められているわけでもありません。

ただし、肌の状態によって治療を行えるかどうかは異なるので、まずは一度クリニックまでご相談ください。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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