ヒアルロン酸治療を行うクリニックの選び方について
前回のブログで、ヒアルロン酸治療が学問として確立されつつあり、学んでいる先生も多くなってきたことをお伝えしました。
美容皮膚科におけるヒアルロン酸の知識と技術のアップデートについて
多くの方は、この内容を見て「学んでいる先生に診てもらいたい」と思うのではないでしょうか。
しかし、私のように「ヒアルロン酸治療について学んできました」とブログ等で発信している先生は少ないです。
そのため、治療を学んでいる先生と学んでいない先生を見分けるのはかなり難しいかと思います。
そこで今回は、どのような先生(クリニック)を選ぶべきか?について、私の見解をお伝えします。
まずは情報量から確認してみましょう
わかりやすいのは、情報を発信している先生(クリニック)を探してみてください。
自ら情報を発信しているということは、その知識や治療について自信があるということです。
ですから、SNSやブログ等で情報を発信しているかどうかで見極めてみましょう。
ただ、情報の内容も、一般的な内容ではなく、独自の経験や見解を示している先生が好ましいです。
今の時代、ヒアルロン酸治療については少しインターネットで調べればいくつも情報は出てきますので「一般的な内容が記載されている=その治療に詳しい」とは言えません。
情報の多さというよりも、情報の質という観点で発信内容を見てみましょう。
症例写真を確認してみましょう
「この先生(クリニック)なら大丈夫かな?」と思ったら、次に症例写真を確認してみてください。
経験が豊富であれば、クリニックにサイトに症例写真が掲載されているはずです。
ただし、素人目で見て症例写真から技術力を見抜くのは困難です。
ですから、症例写真を見て、自分の理想としているイメージに近いかどうかで判断してみましょう。
「こういう悩みをヒアルロン酸治療でこういう風に改善したい」と、イメージに近い写真があれば、そのクリニックが合っていると思います。
症例写真の見方・考え方
症例写真は、できるだけ多く掲載されているクリニックが好ましいです。
症例写真数が1~2例程度では、十分な数とはいえません。
具体的に何例以上とは言い切れませんが、症例写真が多いにこしたことはありません。
また、ご自身に合ったクリニックを見つけるという観点では、年齢が近い患者さんの写真があると良いです。
というのは、ヒアルロン酸治療といっても、年代によって目的が異なる場合があるからです。
たとえば、20代でヒアルロン酸治療をされる患者さんは、プチ整形のような形で行う方もいます。
では、あなたが仮に50代の場合、20代と同じようなプチ整形のようなヒアルロンさ治療を求めているか?といえば、違うかと思います。
50代であれば50代の患者さんの症例写真が多いクリニック。反対に20代でプチ整形のような形でヒアルロン酸治療を行うのであれば、20代の症例写真が多いクリニックを選ぶようにすれば、クリニック選びで大きな失敗にはならないでしょう。
カウンセリングに行く際に聞いておきたいこと
もし実際にカウンセリングや相談に行くのであれば、以下の質問をしてみてください。
- 担当するのはヒアルロン酸治療を得意としている先生か?
- 担当する先生は月に何名位の治療をしているのか?
- 先生が得意としているヒアルロン酸治療はどのようなものか?
過去に「美容皮膚科理事長が考える美容皮膚科の選び方」の記事でもお話しましたが、仮にヒアルロン酸治療を得意としているクリニックでも、施術の担当者によって技術は異なります。
ですから、まずはどんな先生でどれくらいの経験があるのかを確認しておくと良いです。
また、先生の得意分野についても確認しておきましょう。
ヒアルロン酸治療といっても、
- おでこを丸くする
- 老化のプロセスを改善する
- 鼻を高くする
など、先生によってヒアルロン酸治療の得意分野は異なります。
そして、それぞれのプロセスは全く異なるものです。
単に「ヒアルロン酸治療をやっています」だけでは、ご自身の理想とするイメージに近づかない場合があるので、必ず確認しておきましょう。
後悔しないヒアルロン酸治療のために、クリニック選びから慎重に
ヒアルロン酸治療は、今後よりメジャーになっていくと想定されます。
しかし、広がれば広がるほどにクリニック選びも難しくなってくるでしょう。
不安な場合は、今回の記事を参考にしてご自身に合ったクリニックを見つけてください。
私たちもまだまだですが、どんどん注入の患者さまが増えているので今まで以上に実践も勉強も頑張っていきます。